1.キッチンリフォームの予算感
「いくらくらいかかるの?」というご質問が一番多いので、まずは全体の予算感からまとめます。
- システムキッチン本体(I型・間口255cm程度)の定価目安:約70〜200万円台
- 解体・配管・電気・ガス・内装などを含めた総額の目安:約100〜200万円前後
※グレード・オプション・現場状況(床や壁の補修量など)で前後します。
| グレード帯 | 本体価格(定価)の目安 | イメージ |
|---|---|---|
| ベーシック | 約80〜130万円前後 | 必要な機能を抑えた、コスパ重視のプラン |
| ミドル | 約130〜200万円前後 | デザインと収納・お手入れ性のバランスが良い |
| ハイグレード | 約200〜300万円前後 | セラミックトップやステンレスキャビネットなど、こだわり仕様 |
実際にお客様が支払う金額は、「本体価格」−「値引き」+「工事費」+「追加工事(内装など)」で決まります。
2.4つのキッチンメーカーの特徴と「向いているタイプ」
よく選ばれる4メーカー(LIXIL/タカラスタンダード/TOTO/クリナップ)を、ざっくりと「どんな方に向いているか」で比較します。
LIXIL(リクシル)|デザインと価格バランス重視
- シリーズ例:シエラS、ノクト、リシェルSI など
- 収納力や使い勝手の良い引き出し・シンクが充実しており、バランスの良い定番ブランドです。
- デザインやカラーの選択肢が多く、予算に合わせてグレードを調整しやすいのが特徴です。
▶ オシャレにしたいけれどコストも気になる方、複数のグレードから選びたい方に向いています。
タカラスタンダード|ホーローでお手入れラク・キレイ長持ち
- 特徴はなんと言っても「高品位ホーロー」。油汚れや水ハネに強く、ゴシゴシこすっても傷みにくい素材です。
- マグネットが付くので、収納やフックをあとから自由に追加・移動できます。
- レミュー(ハイグレード)、トレーシア(中〜高グレード)など、長く使うほど差が出るキッチンです。
▶ 掃除が苦手な方、汚れやすいキッチンをとにかくラクに保ちたい方におすすめです。
TOTO|シンク・水栓まわりの快適さ重視
- 水まわりメーカーらしく、シンク形状や水栓機能に強みがあります。
- 「すべり台シンク」でゴミや汚れが排水口に流れやすく、洗い物・片付けのストレスを減らす工夫が豊富です。
- ミッテ(標準グレード)・ザ・クラッソ(ハイグレード)など、デザイン性の高いシリーズも人気です。
▶ 洗い物が多いご家庭、水栓の使いやすさ・節水性も重視したい方に向いています。
クリナップ|キッチン専門メーカー+ステンレスキャビネット
- キッチンに特化したメーカーで、ステンレスの清潔さ・耐久性にこだわりがあります。
- ステンレスキャビネットや汚れにくいシンクで、サビ・ニオイ・カビに強いキッチンを実現します。
- ラクエラ(ベーシック)、ステディア(中〜高グレード)、セントロ(ハイグレード)と、価格帯も幅広いです。
▶ ステンレスが好きな方、衛生面を重視して長く使いたい方におすすめです。
3.4メーカーの比較表(イメージ)
| メーカー | 特徴 | 価格帯イメージ | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| LIXIL | デザイン・収納力・価格バランスが良い定番ブランド | ベーシック〜ハイグレードまで幅広く、標準グレードは約100〜150万円ゾーンが中心 | オシャレさとコスパを両立させたい方 |
| タカラスタンダード | ホーローで汚れ・傷・湿気に強く、掃除がラク | 中〜高グレードに強み。長く使うほど「元が取れる」タイプ | お手入れをとにかくラクにしたい方 |
| TOTO | シンク形状・水栓の機能に強み。水まわり快適 | 標準グレードからハイグレードまで。シンクやカウンター仕様で価格に幅あり | 洗い物・片付けのしやすさを重視する方 |
| クリナップ | キッチン専門メーカー。ステンレスキャビネットが得意 | ベーシック〜ハイグレードまで。ステンレス仕様でも比較的手が届きやすい価格帯 | 清潔さ・耐久性を重視する方 |
4社とも「安さだけ」や「高級感だけ」のメーカーではなく、どんなキッチンにしたいか・どこに予算をかけたいかによって、ぴったりの選び方が変わります。
4.キッチンリフォームで使える主な補助金・優遇制度
国の大きなキャンペーンが実施されていない時期でも、自治体の補助金や各種優遇制度をうまく利用すると、負担を抑えられる場合があります。ここでは代表的なものを簡単にまとめます。
(1)宇都宮市など自治体の住宅リフォーム補助金
宇都宮市をはじめ、栃木県内の多くの市町村では、地域の工務店・リフォーム店を利用した場合に、工事費の一部を助成する制度があります。
- 省エネ改修やバリアフリー工事、多世代同居に伴う水まわりの増設などが対象になることが多く、キッチンも組み合わせのひとつとして認められる年度があります。
- 補助率や上限額は市町村・年度によって異なりますが、工事費の1割前後、上限10万円前後というイメージの制度が多いです。
- 申請は「工事契約前」が原則です。申し込み順で予算がなくなる場合もあるため、早めの確認が大切です。
(2)耐震・断熱など性能向上リフォームに対する国の補助
国土交通省が行う「長期優良住宅化リフォーム推進事業」などでは、耐震性や断熱性を高める大規模なリフォームを行う際に、工事費の一部に補助が出る場合があります。
- 耐震補強や断熱改修がメインですが、水まわりの更新工事も「あわせて行う工事」として、一部を補助対象に含められることがあります。
- 申請には図面や性能に関する書類が必要で、利用できる事業者も限られます。計画段階から対応可能な施工店に相談することが重要です。
- 「耐震+断熱+キッチン・浴室・トイレの全面改修」のような、家全体を見直すリフォーム向きの制度です。
(3)介護保険の住宅改修(上限20万円)
要介護・要支援認定を受けている方が、自宅をバリアフリーにする場合、介護保険を利用して住宅改修費の支給を受けられることがあります。
- 支給限度額は1人につき20万円までで、そのうち7〜9割が介護保険から給付されます(自己負担は1〜3割)。
- 手すりの取り付け、段差解消、滑りにくい床材への変更などが対象で、キッチンまわりでは床の段差解消工事などが該当することがあります。
- 工事の前にケアマネジャーと相談し、市区町村へ事前申請を行う必要があります。工事後の申請は認められません。
(4)リフォーム減税(所得税・固定資産税などの優遇)
耐震改修や省エネ改修、バリアフリー改修など、一定の条件を満たすリフォームを行うと、所得税の控除や固定資産税の減額を受けられる場合があります。
- 工事内容や工事費、床面積、利用者の所得などに応じて要件が細かく決められています。
- 工事完了後、確定申告や市区町村への申請が必要になります。領収書や契約書は必ず保管しておきましょう。
- キッチン単体では対象になりにくいですが、断熱窓の設置やバリアフリー工事と組み合わせることで、優遇対象となるケースがあります。
(5)補助金・優遇制度を上手に使うためのポイント
- 多くの制度は工事契約前の申請が条件です。検討の初期段階で、使える制度がないか確認しておきましょう。
- 国の制度と自治体の制度など、組み合わせ方によっては併用できる場合とできない場合があります。
- 同じ自治体でも年度ごとに内容が変わります。最新情報を確認しながら、予算と工事内容を一緒に検討することが大切です。
当店では、栃木県宇都宮市を中心に、キッチンリフォームとあわせて補助金・減税制度のご相談も承っています。
「今の時期に使える制度を知りたい」「予算に合わせて一番おトクな組み合わせを考えたい」といったご希望があれば、お打ち合わせ時にお気軽にお声がけください。
5.まとめ|メーカー選びより「優先順位決め」が大事
- LIXIL:デザインと価格のバランスが良く、選択肢が豊富
- タカラスタンダード:ホーローでお手入れがラク、汚れ・傷に強い
- TOTO:シンク・水栓まわりの使いやすさ・節水性に強み
- クリナップ:キッチン専門メーカー。ステンレスで清潔・長持ち
4社とも優れたキッチンですので、「どれが一番良いか」ではなく、「どれがご家族の暮らし方に合うか」が大切です。
お手入れ・デザイン・収納・動きやすさ・予算・利用できる制度など、気になるポイントを整理しながら、実物やカタログを見て一緒にぴったりのキッチンを選んでいきましょう。
宇都宮のリフォーム完全ガイド
各工事の「費用・工期・事例・補助金」をまとめたガイドページです。
気になるメニューをお選びください。

家の修理やさん。(イープラス)
地域密着・自社施工|屋根・外壁・水回り・内装・エクステリア
株式会社イープラス|TEL:028-612-7259(代表)/運営サイト:
ie-shuri.com










