床がフワフワしたら要注意|放置するとどうなる?原因・補修の流れ・床材の種類まで
「ここだけ床がフワッと沈む気がする…」「歩くとミシミシ音がして不安」
こうした“床のフワフワ・ギシギシ”は、見た目がきれいでも家からのSOSになっていることが多いです。
この記事では、
- 放置するとどうなるのか
- 実際の補修の流れのイメージ
- 床材の種類と、それぞれの注意ポイント
をまとめてご紹介します。
床のフワフワを放置するとどうなる?
1)下地合板や骨組みの傷みが進む
床がフワフワする部分では、たいてい
- 床板(フローリングなど)の下にある下地合板
- その下の根太(ねだ)や大引き(おおびき)といった骨組み
のどこかで傷みが始まっています。
最初は部分的な傷みでも、放置すると湿気や荷重で傷みが広がり、本来なら「部分補修」で済んだものが、お部屋全体の張り替えが必要になってしまうこともあります。
2)水回りの場合は水漏れ・腐食が進行する
洗面所・トイレ・キッチンなどの水回りで床が柔らかく感じる場合は、
- 長年の水はね
- 僅かな水漏れ
- 結露や湿気
などで、合板や木部が少しずつ濡れている可能性があります。
そのまま使い続けると、
- 床下まで水が回る
- 土台や大引きが腐る
- カビや悪臭が出てくる
といった、構造部分へのダメージにつながることも少なくありません。
3)シロアリ被害に気づくのが遅れることも
床がフワフワする原因の中には、シロアリによる食害が含まれるケースもあります。
表面はきれいなまま、内部だけがスカスカになっていることもあるため、
- 「そのうち見てもらおう」と後回しにする
- 表面だけ板を重ね張りして見た目を隠してしまう
といった対応をすると、被害の発見が遅れ、結果として大掛かりな駆除と補修工事が必要になってしまうことがあります。
4)つまずき・転倒など安全面のリスク
床が沈む・段差がつくことで、
- お子さまや高齢の方がつまずきやすくなる
- 椅子や家具がガタついて不安定になる
といった、生活上の危険も出てきます。
見た目の問題だけでなく、ケガを防ぐための工事という意味合いも大きくなります。
実際に床の下地が傷んでしまった現場写真の一例です。



床がフワフワする主な原因
経年劣化
長年の使用で、床板や下地合板が少しずつ弱ってくるパターンです。
特に、よく人が通るところ(廊下・出入り口・キッチンの立ち位置など)は、摩耗が早く進みます。
水回りからの湿気・水漏れ
洗面台前・キッチンのシンク前・洗濯機まわり・トイレなど、
「水をよく使う場所」は、わずかな水はねや結露でも、長い目で見ると大きなダメージになります。
シロアリ被害
床下が湿気やすい環境だと、シロアリが発生しやすくなります。
次のようなサインがある場合は、床のフワフワと合わせて要注意です。
- 羽アリを見かけた
- 木くずのようなものが落ちている
- 柱や敷居をたたくと空洞音がする
施工時の下地不足
築年数や工事内容によっては、もともとの施工で
- 下地の厚みが足りない
- 支えの間隔が広すぎる
などが原因で、早めに床がたわみ始める場合もあります。
この場合も、補強工事で改善が可能です。
実際の補修の流れ(イメージ事例)
ここでは、よくご相談をいただく「洗面所の床がフワフワしてきた」ケースを例に、補修の流れをイメージでご紹介します。
1)現地調査・ヒアリング
まずは現地で、
- どのあたりがフワフワするか実際に歩いて確認
- いつ頃から気になっているか
- 水漏れの心当たりがないか
- 床下点検口があれば、床下の状態もチェック
必要に応じて、シロアリの痕跡やカビ・腐食の有無も確認します。
2)養生・既存床材のめくり
工事当日は、周辺の壁や設備をしっかり養生したうえで、
- 既存のクッションフロアやフローリングをめくる
- 下地合板の状態を目視で確認する
3)下地の補修・交換
状態に応じて、
- 傷んでいる下地合板の部分交換
- 必要に応じて根太(骨組み)の補強・交換
- 水漏れが原因であれば、配管や設備の確認・修理手配
などを行います。
4)新しい床材の施工
下地がしっかりした状態になったら、お客様と決めた床材を施工します。
- 洗面・トイレなど水回り → クッションフロアやフロアタイルが人気
- 廊下やリビング → フローリング(木目)の張り替え など
仕上げまで終わると、踏んだときの安心感がまったく違ってきます。
5)完了確認・今後のメンテナンスのご説明
最後に、お客様と一緒に
- フワフワ感が解消しているか
- 段差やガタつきがないか
を確認し、今後気をつけていただきたい点(換気・水はね・定期点検の目安など)もお伝えします。
よく使われる床材の種類と特徴
床がフワフワしてきたとき、「せっかくならこの機会に床材も見直したい」という方も多いです。
代表的な床材と、簡単な特徴をまとめておきます。
フローリング(複合フローリング)
- 木目の見た目で、お部屋になじみやすい
- リビング・廊下・洋室に多く使われる
- 商品によって、キズに強い・水に強いタイプなどもあり
フワフワしている部分だけ張り替える場合でも、既存の柄に近い物を選ぶと違和感が少なく仕上がります。
無垢フローリング
- 一本の木から取った板を使うため、質感が良く、足ざわりも気持ちいい
- 調湿性がある一方で、水やキズにはややデリケート
- メンテナンスしながら長く付き合う床材
床の補修と同時に「自然素材派」にイメージチェンジしたい場合に選ばれることがあります。
クッションフロア(CF)
- 塩ビ系で水に強く、洗面所・トイレ・キッチンなどに多い床材
- 柄のバリエーションが豊富(木目・石目・タイル柄など)
- 比較的お手頃な価格で張り替えがしやすい
水回りの床フワフワでは、一緒にクッションフロアを貼り替えて、見た目も一新するケースが多いです。
フロアタイル・塩ビタイル
- 一枚一枚貼っていくタイル状の床材
- 本物のタイル・石・木目に近い質感のものも多い
- 部分的な貼り替えがしやすい商品もある
店舗や玄関まわりなど、すこし高級感を出したい場所にも使われます。
畳+下地板
和室の場合、フワフワを感じるのは
- 畳自体の劣化
- 畳の下にある床板・根太の傷み
などが原因になることもあります。
畳替えとセットで下地を整えておくと、長く安心して使えるようになります。
こんな症状があれば、早めの点検がおすすめです
- ある一点だけ、踏むとフワッと沈む
- 歩くと「ミシミシ」「ギシギシ」と音がする
- 洗面所・トイレ・キッチンなど水回りの床が柔らかい
- 椅子や家具を置くと、ガタつきが出る
- 床の見た目はきれいなのに、なんとなく違和感が続く
「大げさかな…」と思っても、気になったタイミングが一番の相談どきです。
早い段階であれば、工事も費用も小さく済む可能性が高くなります。
まとめ|床のフワフワは、家からの“早めに見てね”サイン
床のフワフワ・きしみは、下地の傷みやシロアリ、水漏れなどのサインです。
放置すると、補修範囲が広がり、構造部分まで影響することもあります。
- 床のフワフワ・きしみは、下地の傷みやシロアリ、水漏れなどのサイン
- 早めに点検すれば、部分的な補修で済むケースも多い
- この機会に床材を見直して、暮らしやすさアップにつなげることもできる
宇都宮周辺で「床がフワフワして心配」「水回りの床が柔らかい気がする」など、
少しでも気になるところがあれば、点検だけでもお気軽にご相談ください。
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