冬の住まいでよくあるお困りごとと、リフォームでできること
冬になると、「家のどこかが寒い」「結露がひどい」「お風呂に入るのがつらい」など、住まいのお悩みが一気に表に出てきます。ここでは、冬×住まいの代表的な困りごとと、それに対してリフォームでできる対策をまとめてご紹介します。


② 窓の結露・カビのお悩み


③ 光熱費・暖房費がかさむ


④ 冷たい浴室・脱衣所とヒートショック対策


⑤ 床の冷たさ・すきま風


1.「とにかく家の中が寒い!」というお悩み
一番多いのが、「暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない」「廊下やトイレが寒すぎる」といったお悩みです。原因の多くは「断熱」と「気密」の不足です。
- 窓がシングルガラスで、冷気がじわじわ入ってくる
- 壁・天井・床の断熱材が古い、もしくは入っていない
- 玄関ドアや勝手口からすきま風が入ってくる
リフォームでできること例
- 内窓(二重窓)を付けて、窓からの冷気を大幅カット
- 玄関ドア・勝手口ドアを断熱タイプに交換
- 床の張り替えと同時に、床下に断熱材を入れて底冷え対策
「家全体の断熱リフォーム」は大掛かりですが、窓や玄関など“冷えの入り口”から優先的に手を付けるだけでも、体感温度はかなり変わります。
2.窓の結露・カビ問題
冬の朝、カーテンを開けると窓がびっしり結露。窓枠やクロスにカビが…。これも冬特有の代表的な困りごとです。
- 結露を拭いても追いつかない
- サッシのゴムパッキンが黒ずんできた
- 北側の部屋のクロスにカビが出てきた
リフォームでできること例
- 内窓の取り付け(ガラス面が冷えにくくなり、結露を大幅に軽減)
- 断熱サッシへの交換
- 防カビ性の高いクロスへの張り替え
- 窓まわりの傷んだ木枠の交換・塗装
「結露=窓だけの問題」ではなく、放置するとカビ・ダニの原因になり、健康面にも影響します。早めの対策がおすすめです。
3.光熱費がかさむ・暖房費が高い
暖房を強めるほど、気になるのが光熱費。「毎年、冬の電気代・ガス代の明細を見るのがこわい…」という声も多いです。
よくある原因
- 断熱性能が低く、せっかく暖めた空気がすぐ逃げてしまう
- 古いエアコンや石油ファンヒーターに頼っている
- 浴室やキッチンの給湯器がかなり年季もの
リフォームでできること例
- 断熱性アップ(窓・玄関・床の見直し)で「冷めにくい家」にする
- 高効率エアコンや省エネ給湯器への交換
- 浴室リフォーム時に断熱浴槽・高断熱フタを採用
「我慢して暖房を弱くする」よりも、「少ないエネルギーで暖かく保てる家」にしていく方が、身体にもお財布にもやさしい考え方です。
4.冷えた浴室・脱衣所とヒートショック
冬のリスクとして見過ごせないのが、ヒートショックです。暖かいリビングから、冷え切った浴室・脱衣所に移動すると、急激な温度差で身体に負担がかかります。
よくあるお悩み
- 浴室のタイルが冷たくて、足を乗せるのがつらい
- 脱衣所が寒くて、服を脱ぐのが嫌になる
- 浴室の窓から冷気がスースー入ってくる
リフォームでできること例
- 在来浴室からユニットバスへリフォーム(浴室全体の断熱性能アップ)
- 浴室暖房乾燥機の設置
- 脱衣所にコンパクトな暖房機を設置できるよう電源工事
- 浴室窓を、小さめの高断熱サッシ+内窓に変更
高齢のご家族がいるお宅では、優先度の高いリフォームと言えます。
5.床の冷たさ・すきま風
「暖房をつけているのに足元だけスースーする」「床がひんやりして辛い」というお悩みも冬ならではです。
考えられる原因
- 床下からの冷気が上がってきている
- 床材が古く、下地も傷んでいる
- 玄関や勝手口まわりにすきま風がある
リフォームでできること例
- 床の張り替え+床下断熱材の追加
- 玄関ドアまわりの気密性アップ・ドア交換
- 勝手口ドアを採風&断熱タイプに交換
毎日必ず触れる「足元」が少し暖かくなるだけで、体感の快適さはグッと変わります。
6.冬の住まいの困りごとは「組み合わせ」で考える
実際の現場では、
- 「窓の結露」+「部屋の寒さ」
- 「浴室の寒さ」+「給湯器の老朽化」
- 「床の冷たさ」+「床のフワフワ・きしみ」
など、複数のお悩みがセットになっていることが多いです。
「どれから手を付けるべきか分からない…」という時は、
- 安全性に関わるもの(ヒートショック・転倒リスクなど)
- 住み心地に直結するもの(寒さ・結露・カビ)
- 将来の光熱費やメンテナンス費に影響するもの
という順番で優先度をつけていくと、計画が立てやすくなります。
7.冬は「困りごとが見える季節」=リフォームのタイミング
冬は、住まいの弱点が一番分かりやすい時期です。「ここが寒い」「ここに結露が出る」「ここが滑りやすい」など、実際に体感した不便さをメモしておくと、春以降のリフォーム計画が立てやすくなります。
- 写真を撮っておく
- 気になった場所を間取り図に書き込んでおく
- どんな時に不便を感じたか、一言メモしておく
こういった情報があると、業者側も原因を絞り込みやすく、より的確な提案につながります。
8.まとめ
冬の住まいの困りごとは、
- 寒さ(断熱・気密の不足)
- 結露・カビ
- 光熱費の悩み
- 浴室・脱衣所の冷えとヒートショック
- 床の冷たさ・すきま風
といった、いくつかのパターンに分けて考えることができます。
「古い家だから仕方ない」と我慢するのではなく、
- できるところから少しずつ
- 予算と優先度を整理しながら
改善していくことで、同じ冬でも住み心地は大きく変わります。
冬の間に「困りごとを見つけて整理する」。そして、春〜初夏の工事に向けて計画を立てる。そんな流れで、無理のないリフォーム計画を考えてみてはいかがでしょうか。
リフォームをご検討中の方へ
「うちの場合はいくらくらいかかる?」「どこから手を付けるべき?」など、気になる点があればお気軽にご相談ください。冬の困りごとを踏まえたご提案をいたします。
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