宇都宮市にて、瓦屋根の雨漏り修繕工事を行いました。
今回は、雨漏り修繕として瓦屋根の西面を中心に、既存瓦を一度取り外し、古くなった防水紙と瓦桟を新しくしてから瓦を葺き戻す「葺きなおし工事」を行いました。
瓦屋根は、表面の瓦だけで雨を防いでいるわけではありません。
瓦の下にあるルーフィング、瓦を支える桟木、棟まわりの漆喰や納まりが整っていることで、雨漏りしにくい屋根になります。
今回は、普段見えない下地部分から棟まわりまで丁寧に確認しながら修繕しました。
ビフォーアフター

施工前の瓦屋根です。雨漏り修繕として、西面の瓦を一度取り外し、下地の状態から確認していきます。

既存瓦の葺き戻し、棟の組み直し、鬼瓦まわりの漆喰処理、ラバーロック工法まで完了しました。
施工概要
| 施工場所 | 栃木県宇都宮市 |
|---|---|
| 工事内容 | 瓦屋根雨漏り修繕工事 |
| 工期 | 3日間 |
| 主な工程 | 既存棟瓦撤去/既存瓦撤去/古い土・瓦桟撤去/ルーフィング張り/瓦桟取り付け/既存瓦葺き戻し/隅棟まわり切り瓦復旧/南蛮漆喰による台面作り/のし瓦・棟瓦組み直し/鬼瓦まわり漆喰処理/ラバーロック工法 |
| 施工方法 | 既存瓦を再利用した瓦屋根の葺きなおし工事 |
ご相談内容
雨漏り修繕として、瓦屋根の西面を中心に工事を行いました。
瓦自体がまだ使用できる状態でも、瓦の下にある防水紙や桟木が劣化していると、雨水が屋根内部へ入り込む原因になることがあります。
今回は、使える既存瓦を再利用しながら、見えなくなる下地部分をしっかり整え、棟まわりまで組み直すことで雨漏りしにくい状態へ修繕しました。
工法・使用部材
工法
既存の瓦を一度取り外し、古くなった防水紙や瓦桟を新しくしてから、使える瓦を再度葺き戻す「葺きなおし工事」です。
瓦をすべて新しく交換する葺き替えとは違い、状態の良い瓦を活かしながら下地を整える方法です。
防水下地
瓦の下には、新しいルーフィングを施工しました。
ルーフィングは屋根の二次防水になるため、瓦屋根の雨漏り修繕では特に大切な工程です。
棟まわり
隅棟まわりの切り瓦を復旧し、南蛮漆喰で棟瓦を支える台面を作りました。
乾燥後、のし瓦と棟瓦を組み直し、鬼瓦まわりも漆喰で納まりを整えています。
費用の考え方
瓦屋根の雨漏り修繕費用は、屋根の面積、瓦の状態、ルーフィングや瓦桟の傷み具合、棟の長さ、漆喰補修の範囲、足場の有無によって変わります。
今回のように既存瓦を再利用できる場合でも、下地や棟まわりの状態によって必要な作業が異なります。
正確なお見積りは現地調査後のご案内となります。
今回の職人日誌
施工の流れ

施工前確認
瓦の割れ・ズレ・浮き、棟部分の傷み、漆喰の劣化などを確認してから作業に入ります。

棟瓦の撤去
屋根の一番上にある棟部分から解体しました。古い漆喰や土は劣化していることが多いため、上から順番に丁寧に撤去します。

既存瓦の撤去・下地確認
瓦は再利用するため、割らないように一枚ずつ取り外します。古い土や瓦桟、防水紙を撤去し、下地の状態を確認しました。

新規ルーフィング張り
屋根下地の清掃後、新しいルーフィングを張りました。防水紙は、瓦の下に入った雨水を建物内部へ入れないための大切な二次防水です。

瓦桟取り付け
新しい瓦桟を取り付け、瓦を安定して葺き戻せる下地を作りました。瓦桟は瓦を引っ掛けて固定するための重要な部材です。

既存瓦の葺き戻し
使用できる既存瓦を元の位置に合わせて葺き戻しました。瓦の重なり、通り、浮きやガタつきがないか確認しながら進めます。

隅棟まわりの切り瓦復旧
寄棟屋根の隅棟部分は、瓦が斜めに納まるため通常の平瓦よりも手間がかかります。形や位置を確認しながら、切り瓦を丁寧に戻しました。

南蛮漆喰で受けを作る
切り瓦を安定して納めるため、棟の中心部分に南蛮漆喰を入れました。瓦のガタつきやズレを抑えるための大切な下地作りです。

鬼瓦まわりの確認
鬼瓦は棟の端部に取り付けられる瓦です。位置や高さ、南蛮漆喰の納まりを確認しながら、棟全体の通りを整えます。

台面作り完了
大棟と隅棟のラインに沿って、南蛮漆喰の台面を作りました。この台面が乾燥した後、棟瓦を組み直していきます。

鬼瓦まわりの漆喰処理
鬼瓦まわりは雨風の影響を受けやすい箇所です。隙間が残らないように漆喰で納まりを整え、雨水の吹き込みに配慮しました。

ラバーロック工法
棟瓦や鬼瓦まわりなど、風の影響を受けやすい箇所を中心にシーリング材を充填しました。雨水の逃げ道をふさがないよう、必要な部分を確認しながら施工します。
今回の工事ポイント
見えなくなる防水紙を新しくすること
瓦屋根は、瓦の下に入った雨水を防水紙で受ける構造です。
表面の瓦だけを直しても、防水紙が劣化していると雨漏りが再発する可能性があります。
今回は瓦を一度取り外し、新しいルーフィングを施工することで、雨漏り対策として大切な下地を整えました。
既存瓦を再利用しながら下地を整えること
瓦そのものが使用できる状態であれば、すべてを交換せず再利用できる場合があります。
ただし、再利用する場合でも、瓦を支える桟木や下地が傷んでいると瓦のズレや浮きにつながるため、下地のやり直しが重要です。
棟まわりを丁寧に組み直すこと
棟部分は屋根の中でも雨風の影響を受けやすい場所です。
漆喰の劣化や棟瓦のズレがあると、雨水の侵入につながることがあります。
南蛮漆喰で台面を作り、のし瓦と棟瓦を組み直すことで、棟まわりの納まりを整えました。
よくある質問
Q. 瓦屋根の葺きなおしとは何ですか?
A. 既存の瓦を一度取り外し、古くなった防水紙や瓦桟を新しくしてから、使える瓦を再度葺き戻す工事です。
瓦自体がまだ使用できる場合に選ばれることがあります。
Q. 瓦が割れていなくても雨漏りすることはありますか?
A. あります。瓦の下にある防水紙の劣化、瓦桟の傷み、棟まわりの漆喰の劣化などが原因で雨漏りにつながることがあります。
Q. 既存瓦は再利用できますか?
A. 割れや大きな傷みがない瓦は再利用できる場合があります。
ただし、瓦の状態や屋根全体の傷み具合によって判断が必要です。
Q. ラバーロック工法は全面に施工した方がよいですか?
A. 瓦のすき間をすべて埋めてしまうと、瓦の下に入った雨水の逃げ道をふさいでしまうことがあります。
そのため、雨水の流れを妨げないよう、必要な箇所を確認しながら部分的に施工することが大切です。
Q. 写真だけで正確な見積りはできますか?
A. 写真で大まかな状態を確認することはできますが、屋根の面積、瓦の状態、下地の傷み、棟の長さ、足場の有無などによって金額が変わります。
正確なお見積りは現地調査後のご案内となります。
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